解決事例

2023/10/18解決事例

(解決事例)破産・管財

N総合法律事務所、弁護士の首藤です。

先日に引き続き、依頼者の了承をいただきましたので、破産の解決事例を掲載いたします。

ご相談者様は、自動車をこれまで複数台購入されておりました。

いわゆる高級車やファミリー向けの車など、その車種はまんべんなく、事故で全損したり、乗り換えたくなった時などに新たに自動車を購入されてきた経緯があり、それまでに組んだローンはそのまま支払いを継続していました。もっとも、車の数が多くなり、複数のローンの支払いが滞るようになり、弊所へご相談されました。

状況的に任意整理をしても、月の返済額がご相談者様の収入で支払える金額に収まりそうになかったため、破産を提案して手続きを進めることにしました。また、ご相談者様は、自動車の購入のみならず、オンラインカジノをしていました。これらの事情があったことから、申立て後、裁判官との面談を経て管財手続になりました。

幸運にも、依頼者はこれまでの自動車購入に関する書面ををすべて保管していたため、細かな点は端折りますが、手続きの進行にあたり特段支障は生じませんでした。そして、最終的に免責不許可事由にはあたるけれども裁判所の裁量で免責する裁量免責となり、その後、無事確定するに至りました。

多くの方にあてはまると思うのですが、買い物した当時は、自分の収支状況から考えて返済しきれるという算段をもっていると思います。しかし、ローンやクレカ決済には利息というものがあり、返済額のすべてが元金の支払いに回されるわけではありません。そのため、予想以上の長期間の返済に戸惑うことになります。また、買い物当時には想定していなかったイレギュラーな支出が生じ、買い物で組んだローンやクレカ返済の支払いができなくなるといったことが往々にして起こります。さらには、返済を早めたいがためにギャンブルに手を出し、さらなる借金を作ってしまうなどの負の連鎖が起こります。

「もう自力で返済するのは厳しいのではないか」と考えた時点ですぐに弁護士にご相談されることをお勧めいたします。

ご感想もいただけましたので、以下に掲載いたします。

 

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