2023/04/23解決事例
(解決事例)破産・管財(FX取引)
ご依頼者様から、「googleにクチコミを書いたのだけれど反映されない。」との連絡を受けましたので、原因がわかりませんがこちらに掲載いたします。ご本人の了承は得ております。
自分の受けた評価をホームページに掲載するのはなんだか自画自賛のようでムズムズするのですが、折角いただいた評価が私にも伝わっていなかったので、こちらに掲載しました。
ご相談者様の書かれた評価のとおり、FXによる損失も含め、債務額は2000万円を超えていました。私もあまり経験しない金額なので、簡単には破産できないだろうと考えていました。債権者は10数社(厳密に言えば20近く)、証券口座も海外口座含めて10数社ありました。当然、破産管財人が就きました。
ご相談者様は、当初、生活費の余剰を取引の資金源に充てる程度でした。しかしながら、より多くの利益を得る、または、失ったお金を取り戻そうという気持ちが強くなり、次第に余剰分だけではなく、消費者金融やクレカのキャッシング枠などを利用して借りたお金を取引に注ぎ込んでいきました。
FX取引だけではなく、パチスロ・競馬・競艇・スマホガチャといったものは、射倖心を煽る遊戯であり、確率的に遊ぶ回数が増えれば増えるほど、マイナスになる仕組みになっています。このような性質を有していることから、あらかじめ免責不許可事由として破産法に規定されているのです。経済的更生の機会を与える制度が破産ですが、依存性の強さから更生の途は険しく、破産させてもまた生活費を注ぎ込んだり、お金を借りるなどして同じ状況に陥る可能性が高いからです。もちろん、適度に遊ぶ程度であれば問題はないのです。
ご相談者様には、FX口座を全て解約していただきました。辛いのはわかりますが全てを断ち切る必要がありました。結果的に免責許可が確定しましたが、最後までできるか確信が持てませんでした。
金額の大小の問題ではないですが、そんな大金を持ったことがない私としては、現実離れしたような感覚を抱きつつ事件を処理していました。キャッシュレスの時代になり、電子データ主流の昨今ですが、大金という実感が持てないのは、その大金がデータ上の数値として、モニターの画面やペラ紙一枚にしか現れないことにも一因があるのかもしれないなと思いました。