2025/11/20解決事例
(解決事例)不貞慰謝料請求訴訟(250万円減額した事例)
N総合法律事務所、弁護士の首藤です。ご依頼いただきました事件につき、了承を得ましたので解決事例として掲載いたします。
ご依頼者様は、不貞を行ったとして裁判を起こされました。遅延損害金を除き、請求金額は330万円でした。先方の主張は、不貞期間は1年、かつ、ご依頼者様は先行していた交渉段階において、不貞の事実を認めていたというものでした。訴訟提起された段階ですぐにご相談、ご依頼となりました。そして、ご依頼者様の希望により、早期の和解成立を目指して訴訟活動を行うことになりました。
和解希望の意欲を裁判所に対して答弁書を通じて伝えると、口頭弁論期日から弁論準備手続に移行し、同手続の中で和解を模索することになりました。
相手方がいるので、具体的な内容を詳細に書くことはできないのですが、結果として、数回の弁論準備手続で80万円の和解金を支払うことにより和解が成立し、訴訟は終了しました。
訴訟が長期化すると、尋問手続や判決まで進むことになりますが、仮に判決まで進んだ場合、和解金額よりも大きな金額を支払う可能性もありました。そこで、ご依頼者様とも十分な相談の上、和解するに至りました。
不貞慰謝料請求は、請求する側の依頼、された側の依頼の両方を受けることがありますが、依頼者の利益を第一に考えることを前提に、当事者の一方にとって不当に不利な結果にならないよう意識して事件処理を行います。今回ですと、慰謝料額330万円+α(遅延損害金)が果たして妥当なのかという疑問から出発しました。また、子どものことを考え、どのような結論が妥当なのかという点も意識しました。もちろん、私の独りよがりではなく、ご依頼者様と一緒に考えて方針を決めました。
どの事件もそうですが、ご依頼者様の意思を基本的に尊重して事件処理にあたっています。今回は、不貞慰謝料請求訴訟の解決事例のご紹介でした。


