2025/12/05解決事例
(解決事例)任意整理(破産から方針転換し最終的に80万円減額したケース)
N総合法律事務所、弁護士の首藤です。ご依頼者様にご了承いただきましたので、解決事例を掲載いたします。
ご依頼者様は当初破産のご依頼をされました。債務総額は約300万円でした。
ご依頼後は月に一度打ち合わせしながら破産の資料を収集し、必要書類を作成するなどして順調に準備を行っていました。
そんな中、ご依頼者様から連絡があり、親族の援助により一括返済ができることになったので、任意整理に依頼内容を変えたいという連絡が来ました。すぐに了承し、債権者と交渉をしていきました。
ご依頼者様はご病気がありご自身では返済が難しく、分割返済も厳しい状況になったことや親族から援助の申し出があったので一括返済を条件にできるだけ債務を減額して支払合意するという方針としました。
A社は220万円ありましたが、170万円に、B社は90万円ありましたが65万円に、C社は7万円ありましたが6万円、D社は…にというように可能な限り減額交渉していき、80万円減額して和解することができました。債務総額は、最終的に300万円強から220万円強となりました。
分割払いの場合は減額交渉はなかなか厳しいですが、債権者からすれば一括返済であれば多少の譲歩を示してくれることもあります。分割払いかつ減額では債権者に何のメリットもないからです。ご依頼者様もとても喜んでいました。
今回は、破産から任意整理へ方針変更した場合の事件処理について大まかにご紹介しました。


